おすすめ図書

 最近校長が読んだ本の中でおすすめ図書を2冊紹介します。

 ひとつは「JK、インドで常識ぶっ壊される」(河出書房新社)、もうひとつは「日本でわたしも考えた:インド人ジャーナリストが体感した禅とトイレと温泉と」(白水社)です。

 「JK~」は、女子高生が父親の仕事の関係でインドに住むことになり、そこで目にした異文化体験をまとめたエッセイです。「日本で~」は、逆に、インド人女性ジャーナリストが夫の仕事の関係で日本に住むことになり考えたことをまとめたエッセイです。

 「JK~」では、女子高生らしいユニークな視点からインドが描かれていて新鮮でした。インドに着いて始めて考えたことのひとつが、インド人女性のメイクのトレンドだったりするところが、自分にはない感覚だと感じました。

 ただ、筆者の熊谷はるかさんが日本に帰国したときに、桜について「二年ぶりに見る桜は、覚えていたよりも無機質で哀しかった」と書いていますが、それは11年以上インドに住んで日本に帰ってきたときに久しぶりに桜を見て感じた自分の感想と似ていると思いました。

 「日本で~」では、日本人が気付かない日本の良い点、悪い点を鋭く突いています。日本人の職人気質とインド人のジュガール(臨機応変力)を比較しているところなど興味深く読みました。

 この2冊を併せて読んでみると面白いのではないでしょうか。どちらも図書室に蔵書があります。

※校長は修学旅行引率中です。

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