豊橋中央高等学校は私立学校です。各私立学校には、創立の目的である「建学の精神」があります。豊橋中央高等学校の建学の精神をご紹介します。
建学の精神
大正13年創立以来、本校は相互和親の精神、すなわち、和親、和協、和楽を基調として、豊かな知性と情操を培い、勤労と責任を重んじ、広い視野に立った心身ともにすこやかな人間の育成を目指しています(左図参照)。
21世紀に入り、建学の精神を時代に合わせて新たに解釈し直しました(右図参照)。「和」には、「なごやか」や「やわらか」などの意味があり、この字に象徴されるようなソフトな人格形成を目指しています。「和」を使った熟語には、「調和」や「平和」などがあり、異なる者同士が共存する様子を示しますが、これは多様な進路先の生徒が共存し切磋琢磨する本校の特徴を捉えています。異なるもの同士を合わせて新たなものを創り出すという点では、調理の世界での「和え物」とも通じますが、ここでも、女子校に起源を持ち、現在でも家政科を持つ本校の特徴に適合します。算数や数学の世界では、「和」は「足し算」を意味します。一人ひとりの生徒が力を合わせる様子を表しています。また、「和」には日本の意味もあり、日本が伝統的に培ってきた価値観に立脚する姿勢を示しています。
「わ」という音は、「友達の輪」の「輪」、「環境」の「環」、「会話」の「話」などにもイメージが広がります。また、驚きの「わっ」や感動の「わぁ」に解釈することも可能です。「和」から広がる以上のような新解釈を、21世紀の豊橋中央高等学校の新たな建学の精神の一部とし、驚きと感動に満ちあふれた教育を目指しています。
教育目標
建学の精神をふまえて、本校は、下に掲げた人材の育成に努めています。
純良
- 常に心の明快を期すること
- 自らを慎むこと
- 何事も善意に解すること
- 誠意あること
健全
- 保健衛生に留意すること
- 努めて運動すること
- 尊規節制を重んじること
- 志操を堅実にすること
有為
- 全ての教科に愛好すること
- 実力の体得に努めること
- 自己の進歩を楽しむこと
- 勤労を喜ぶこと
本校教育の特色
本校は大正13年(1924年)創立以来、相互和親の精神「和」を基調に、純良・健全・有為の教育目標を掲げ、人間教育の場として、広い視野に立つ日本女性の養成を指針としてきました。とくに、きめ細かな指導を、学習・生活の両面にわたり全教職員一致協力のもとで実践し、その成果は地域社会から大きな信頼を得てまいりました。
昭和32年(1957年)、普通科を設置。時代の進展に対応した本校の教育は、建学の精神を確実に継承しながら、つねに次代を見据え進化してきました。以後、普通科に進学クラスを設置し、補修を強化し、一人ひとりの進路の実現に取り組み、大学・短大等の合格者を増加させてきました。
平成9年(1997年)、普通科進学クラスを設置し、男女共学にするとともに、校名を「豊橋中央高等学校」と改称しました。校舎の新改築、第2体育館・武道場、運動場の拡張など、諸施設の整備をし、平成12年(2000年)3月には、四大合格者101名を含む、豊橋中央高等学校第1期生を送り出すことができました。
平成18年(2006年)、普通科特進クラスを設置。教育内容の更なる充実を目指し、1年生から7限授業・8限進学補習を実施する他、自主学習室を設置して、きめ細かな教育実践を充実させました。平成22年(2010年)には普通科スポーツコースを設置し、優秀なアスリートの育成にもよりいっそう尽力し始めました。
平成24年度(2012年度)より、総合的な学習の時間を使って、1年生全員に「7つの習慣J」の教材を利用した教養教育を行っています。また、平成26年度(2014年度)にはユネスコスクールに加盟し、持続可能な開発のための教育(ESD)をはじめとした、ユネスコの理念に沿った質の高い教育を目指しています。
令和4年度(2022年度)より「Cyber High Upgrade Operation(CHUO:サイバー高校アップグレード作戦)」を実行に移しています。全学年の生徒にChromebookを貸与し、ICT教育に全力を注ぎます。授業から各種手続きまで、学校内の様々な事柄の電子化を推し進め、21世紀人として必要なスキルの育成に努めます。