6月24日(金)はワールドフライデーの日でした。今回の担当は理科。テーマは生物多様性です。
自然史博物館の長谷川道明先生に、生物多様性について教えていただきました。
生態系を維持するためには多様性が必要だということはよく言われていますが、今回は遺伝子の多様性というちょっと聞き慣れないキーワードが出て来ました。
生物の遺伝子レベルでの調査が可能になったことで、今まで見えなかった問題も明らかになって来ました。個体数が減少した生物を保護・保存するために、別の地域から個体を移転すると、見た目では個体数は増えますが、遺伝子レベルでは「遺伝子汚染」と呼ばれる現象が起きるのです。
例として、東京のホタルには、西日本や九州など、普通なら有り得ない地域のホタルの遺伝子が混ざり込んでしまっていることが示されました。これは、東京でホタルが減少したことで、他地域から不用意にホタルを持ち込んでしまった過去の過ちが原因です。
科学は日進月歩しており、今正しいと思われているものが明日には間違いとなることもあります。それを防ぐには、常に学び続けるしかありません。