6月2日(金)に、台風2号と梅雨前線の合わせ技による記録的な豪雨を東海地方が襲い、各地に大きな被害をもたらしました。本校近くの柳生川も氾濫しました。また、豊橋市内では1名の犠牲者も出てしまいました。
ちらほら心配のお問い合わせをいただきますのでここでご報告をいたしますが、豊橋中央高等学校(鍵田町)に被害は出ておりません。6月3日(土)には鍵田グラウンドでたかくら幼稚園の運動会も無事に実施することができました。
しかしながら、大雨の中を帰宅することになった生徒や、列車の運休により帰宅が困難になった生徒を出してしまいました。結果論になりますが、2日は朝から休校にしておくのが正解でした。
思い起こしてみれば、生徒の登校時には大雨・洪水警報が発令されていたものの、午前9時40分頃には警報が解除され、その時点では休校にするという判断をしにくい状況がありました。既にJR飯田線豊川駅以降の運休が決定していましたので、飯田線沿線地域に住む生徒の対応に集中して協議をしていました。
状況が変わったのは午後1時頃でした。JR東海道線の運休予告が出されたことが分かりました。それを見て、特に電車通学の生徒については帰宅できる内に帰宅させた方がいいと判断を変え、午後から全面的に休校としました。このときの降雨量は比較的小康状態でした。
その後、警報が再発され、豊橋市上空を2回にわたって線状降水帯が通過しました。今まで見たことのない大雨でした。梅田川、柳生川が相次いで氾濫し、豊川も危険水位を超えました。東海道線に続き、渥美線、名鉄本線、東海道新幹線も次々に運休していきました。
帰宅困難生徒は校内の安全な場所にまとめ、保護者からの迎えを待たせました。午後6時頃にはほとんどの生徒を保護者に引き渡すことができました。
遠方に住み、保護者の迎えが期待できない生徒については、保護者の了承を得て、関係する教員が待ち合わせ場所まで送り届けました。
豊橋駅に、帰宅できない本校生徒がたまっているとの情報を得たので教員に確認に行かせましたが、結局誰かの迎えを待っているだけであり、全く帰宅手段がなく途方に暮れている生徒は確認できませんでした。
過去に例を見ない天災でしたが、いくつもの反省点がありました。今後もし同じようなことが起こったときに、より安全に、効果的に対応できるように準備を整えていきます。