最近読了した本を紹介します。樋口直哉著「日本の定番料理10の謎」(NHK出版)です。

著者の樋口氏は料理研究家で、単にレシピを考案するだけでなく、生物学や化学などの知見を使いながら、なぜこうするとおいしいのかを科学的に追求しています。料理と科学が好きな人にはとても突き刺さる本だと感じました。
個人的に印象に残ったのは辛さの秘密です。校長は辛い食べ物が大好きですが、世の中には辛い食べ物が苦手な人もおり、なぜこうも個人差があるのか、不思議に思っていました。本の中では「なぜ、辛い料理はやみつきになるのか」という疑問に答えてくれています。
辛さは痛みであり熱さである、という知識がありましたが、それがなぜ快感を生むのか、科学的な分析がしてあり、目から鱗でした。舌に存在する辛さのセンサーはTRPV1といいますが、脳はこのTRPV1からの刺激を受け取ると身体が傷ついたと認識し、その感覚を和らげようとβ-エンドルフィンと呼ばれる神経伝達物質を分泌するようです。この神経伝達物質は脳に快感をもたらす物質で、同じ経験を繰り返すと刺激は次第に好ましいものに変わっていくとのことです。
ということは、やはり辛さは慣れであり、辛いものが苦手な人も辛いものを食べ続けることで、辛さを快感と感じるようになると考えられます。校長はインドで辛いものを食べ過ぎて慣れてしまったのでしょう。もっとも、人生で一番辛い料理はブータン料理でした。
さて、7月6日(月)で期末試験は終わり、これから特別編成授業期間に入ります。図書室から本を借りて読書に勤しんでみるのはいかがでしょうか。
なお、7月7日(火)は成績処理日のため生徒は終日家庭学習となります。
