ダイエット幻想

 磯野真穂さん著「ダイエット幻想 やせること、愛されること」(ちくまプリマー新書)を読みました。

 高校生、特に女子たちから、「ダイエット」という言葉を聞くことが多いです。「やせたい」という願望は、先進国を中心として、世界中の女性たちが持っているものですが、著者の磯野さんは、「ダイエット」を通して、日本人女性の置かれた特殊な状況について、文化人類学という学問の観点から、解き明かそうとしています。

 話は「ダイエット」から離れていろいろな分野に飛びますが、論旨は一貫しており、女性を「ダイエット」に追い込む社会の様々な事象がひとつひとつ解明されていきます。

 たとえば、「かわいい」という言葉は日本語特有のものですが、この言葉には日本人女性が大人になるのを阻害している側面もあり、結果として「ダイエット」に追い込む一要素になっていると指摘しています。

 なんだか生きにくさを感じている女性たちは、この「ダイエット幻想」を読んでみるといいかもしれません。図書室に蔵書しています。

タイトルとURLをコピーしました